嘘の怪談話で出来た霊

2017年08月08日

先日、御返事のコメントで
「嘘の怪談話だったのにその霊が現れて付きまとわれたというケース」
があったという話をしました。

例によってY君に相談があったのです。私はついでのように呼ばれました。

A君が中古で購入した車に、B君、Cさん、Dさんが同乗し、とある湖に遊びに行き、夜7時頃に帰る事になりました。
順調に行けば2時間程度で帰る事が出来る筈だったのですが、帰りの道がひどく渋滞していたため、カーナビで探した迂回路で帰る事にしたそうです。当然ですが街灯もなく真っ暗な道です。
やめておけばいいのに怪談話をはじめたそう。

怪談を細かく書くと長くなるので、ざっくり説明します。(笑)

この車が中古だと言う事もあったので、Cさんが中古の事故車にまつわる怪談話をし始めました。
山道でカーブミラーの下にリードに繋いだ子犬を散歩させているらしい女性が立っているのを目撃。こんな道で犬の散歩とは少し不気味に思ったがそのまま素通り。しかし、どうやら同じ所をぐるぐる回っているようで、そのカーブミラーと子犬を連れた女性が何度も出てくる。この際、道を聞こうと恐る恐る声をかけると、振り向いた女性の顔は血まみれ、リードの先には子犬と言うより血まみれの肉の塊。慌てて逃げるも車の中にその女性の霊が現れ、事故を起こして運転者が死亡、車のボンネットには子犬の足跡らしきものがたくさん残されていた、という話。

続いてDさんの話。
ある古戦場に肝試しに出かけた3人の若者。ふざけて小さなお地蔵様の石像を倒してしまった。
悪びれもせずその場を立ち去ったが、ふと気づくと2人がいない。戻ってみると石像を倒した辺りから声がする。2人で自分を脅かそうとしているのだと思い懐中電灯の光を当ててみると、地面に座り込み頭を下げて何かブツブツ呟いている。声をかけても反応しない2人だったが急に倒れこんでしまう。
すると突然、懐中電灯の明かりが消え、耳元で「逃がさん」と声がしたと同時に気が遠くなってしまった。そのまま3人は行方が分からないままになっている。

続いてB君の話。
昔ある女子中学生がいじめを苦に自殺した。いじめていたのは同じクラスの女子4人。元々は仲の良かった5人だったのだが、ある日を境に1人だけいじめられるようになったのだった。
しかし、学校側ではいじめは無かったと主張、今と違って特に問題視される事も無いまま4人も卒業し、家庭を持つなどそれぞれの生活を送っていた。20年ほど経ったある日、同窓会が開催されて久しぶりに4人は顔を合わせた。自殺した同級生の事などすっかり忘れて楽しんでいたが、急に見覚えのない女性から「あと4人足りないから待ってるのよ」と言われた。覚えがない女性だったので「あの人は誰だっけ?」と周りの人に聞いてみるが「誰の事?そんな人いないよ」と誰もが口を揃えた途端、4人とも思い出した。自殺した子の母親にそっくりだったことを。

「もうやめろよ、運転に集中できないじゃん」
とA君のクレームで怪談話は終わりました。
それから20分程でやっと大きな通りに出ました。

「あ、ごめん、コンビニあったら寄って」
とDさん。
程なく見えてきたコンビニの駐車スペースに入りました。コンビニでトイレと買い物を済ませ車に戻ろうとすると傍に中年の女性が立っています。
何だろうと思いながら4人が車に乗り込もうとすると、その女性は突然
「4人足りないから待っているの」
と言いました。

「え?何?」
と思いましたが、ちょっと変な人かもしれないと思った4人は相手にせずに車に乗り込み出発しました。
振り返ってみてもその女性は見当たりません。さっきの怪談話を思い出し、車内は少し嫌な雰囲気になりました。

暫く走ると、今度はカーブミラーの所に女性が立っているのを発見。子犬を連れているかどうかまではよく分からなかったようです。
運転しているA君が見つけ
「お、おい、あのミラーの下・・・」
との声で、全員がそちらを見る。
半分パニック状態になりながらA君は車を走らせます。
「いやいや、気にし過ぎだよ」
とB君が言い、少しでも気を紛らわせようと音楽をかけました。
その後、特に何事もなく順調に走って、見覚えのある地元に戻ってきました。

CさんとDさんを自宅まで送ろうと少し狭く交通量の少ない道路を通っている時、急にエンストしました。車のヘッドライトは点いています。A君は大慌てでエンジンをかけようとしましたがかかりません。ガス欠と言う訳でもありません。
何度もキーを回している最中に、Dさんが
「今、何か聞こえなかった?」
と言いました。
A君もキーを回すのをやめて、耳をそばだてます。
住宅街の狭い道路上のエンジンが止まった車の中で全員が音を聞こうと黙った時でした。
「逃がさん」
とハッキリ声が聞こえたそうです。
「うわー」
と悲鳴をあげ、A君がしきりにキーを回すと何回目かでエンジンがかかりました。
そのまま走って、最寄りの駅前まで逃げ出しました。

その場所からY君に電話をかけたらしいです。
Y君から
「暇なら一緒に来てよ〜」
と私にも連絡があったのでした。
(ちょっと借りがあって断るに断れなかったのです)
見えない時期でしたので、危うくY君に見えるようにされそうになりましたが
「夜はやめてくれ」
という私の抗議を何とか受け入れてくれたのは幸いでした。(笑)
それにしても1時間近くもその場所で待っていた4人は余程怖かったのでしょうね。^^;

Y君が4人から事のあらましを聞き、車内をちょっと覗き込んで
「ああ、なるほど」
と少し笑うと、私に向かって
「ちょっと車の中入ってみ〜」
と言いました。
見えないので強気なままの私も車に入ってみました。外から見てても同じでしたが乗ってみても別に何も感じません。
「何も変な感じはないと思うけど」
と私が言うと
「でも、いるにはいるんだよね〜。すっごく弱い消えちゃいそうなのだけど、帰り道の途中でついてきちゃったんだろね〜」
Y君が言うには、もういつ消えてしまってもおかしくない姿すら留めていないのがいるのだそうです。
「俺にもぼんやりとしか見えない薄〜いモヤみたいになっちゃってるやつ」

怪談話をしていたせいで普通なら何の影響もない弱くて消えてしまいそうな霊を呼び寄せてしまったそうです。怪談話をしていると霊が寄ってくると言うのは必ずしも間違いではなく、稀ですが恐怖心に引き寄せられるのか寄ってくる場合もあるそうです。

私も簡単にその怪談を聞いていてすぐに分かったのですが、よくある話にアレンジをした作り話でした。そもそも霊現象を体験した当事者が死亡したり行方が分からなくなっているのに話が伝わっているわけが無いですものね。少なくともCさんとDさんの話はあり得ないです。

実はA君だけではなく他の3人も内心は怖がっていて、合計4人の心の作用と言うかイメージによって、この程度の姿すら留めていないような霊でも具体的な現象や姿を見せることが出来たのだそうです。見えたと言うか心に働きかけて見えた気にさせるような感じだそうです。聞こえたという声も実際には音ではなく、心に働きかけているだけじゃないかと言う事です。

さすが車のディーラーと言うか、この程度のものに車をエンストさせるような力などあるわけがないので、エンストは車自体の問題だと思う、オートマ車でも急にエンストして暫くエンジンがかからないという故障は割とあって危険なので整備して貰った方がいいと言っておりました。(笑)

たいしたもんじゃないから気にさえしなければ自然に消えるか出ていくという説明をしていましたが、気持ち悪くて乗れないという4人の訴えで、全部のドアを開けてからY君1人が乗り込み、手でシッシと払うような仕草をしただけで
「はい、出てったよ」
「え、それだけ?」
と、4人はなかなか信じてくれませんでしたが。(笑)
私は見えていないので実際に出て行ったのかは分かりませんが、その後は何も起きなかったそうです。
あ、エンストの件はY君の言ったとおりで故障があったそう。


はい、やはり長くなりましたが、これで終わりです。^^;

posted by 未熟な修行者 at 22:41 | Comment(16) | TrackBack(0) | 日記

ただ見えた話

2017年08月04日

ただ見えたというだけの話はつまらない、とか言っておきながら書いてしまいます。(笑)

一昨日ですが、客先に伺っての仕事がありました。
大きくはないですが、小洒落たオフィスビル(要は雑居ビルですが)の7階にお客様のオフィスがあるのです。
1階は店舗になっていて、店舗の横を通って奥の方にエレベーターがあります。

どう説明したらいいのか分かりませんが、エレベーターの扉の横、壁と繋がるところが若干斜めになっていて鏡のようになっております。
エレベーターに乗り、左側の鏡側を見ると右側が映って、右側を見ると左側が映るのです。
左側(乗る前なので右側)の鏡に映るのは横にある店舗のウインドウです。

エレベーターが1階に着いて、降りてくる人がいるかも知れませんので横にずれました。その際に私の後ろにも誰もいない事を確認しています。エレベーターからは誰も降りてきませんでした。
エレベーターに乗って7階のボタンを押して、左側の鏡のようになっているところを見ました。
40代くらいの女性が映っておりましたので乗る人が来たと思い、開ボタンを押した(その時に目を離した)のですが乗ってきませんし、左側の鏡の所には店舗のウインドウが映っているだけです。
おかしいなと思い、エレベーターの外を見ても誰もいないのです。
女性の姿を見てから、ここまで1〜2秒です。

よく考えてみれば、かなり鏡の近くに立っていないとならない大きさで女性が映っていたのです。
鏡は斜めになっていますから、その大きさで映っているのであれば、エレベーターの昇降口の真ん前に立っていないとならない筈です。

「あ〜、見える時期が来たか」
と思いました。
扉が閉まれば密室になるエレベーターですから、どうするか迷いましたが、そのまま7階に行きました。(笑)
特に何も起きませんでした。見えただけの話です。

てっきり見える時期が来たのかと思いましたが、その後は別に他の霊も見ておりません。見えたのはエレベーターの所の鏡に映ったものだけでしたので、見える時期になったわけでもなさそうです。

鏡に映ったのしか見えなかったというのも考えてみれば変な話です。
直に見そうなものですし、何よりも鏡に映った霊など今迄は見た事がありません。
鏡に霊が映るものなのかは知りません。個人的には映らないのではないかと思っているのですが

見間違いの可能性も無いとは言えませんが、それなら髪型や服をはっきり覚えているのは何故なのかと。^^;

と言う訳で、ただ見たというだけの話でした。

posted by 未熟な修行者 at 00:59 | Comment(10) | TrackBack(0) | 日記

夏が来れば

2017年08月01日

怪談話を聞きたがる人が多いですね。
私の身の回りにも多いです。(リアルの方ですよ)
涼を求めてなどとも言いますが、怪談話など聞いたところで暑いものは暑い気がするのですが。(笑)

私がたまに見える事があると言う事を知っている方などは
「見えるんだから相当怖い話をたくさん知っているはず」
と思う方が多いようです。

ところが、実際に見えているものの話をしても怪談話としては怖くもなんともない方が遥かに多いのです。

「そこに薄っすらと人の姿をしたものがぼーっと立ってる」
「今そこを人型の黒いモヤが移動している」
「でも、何故ここにいるのか経緯は知らん」

どうです?別に怖くないですよね。(笑)

見えたとしても多くの場合はこの程度のものです。
何らかの理解できない現象が起きたり、人が亡くなった場所だとかのバックストーリーがあるからこそ怖いわけで、何だか知らないが見えたというだけであれば話しても怖くはないですよね。
念の為に言っておきますが、実際に見てしまった私自身は怖いですし、超ビビりますけれども。(笑)

もちろん見えるために怖い話と言うか相談が持ち込まれる事も多いので、怖い話はそれなりにあるのですが、少々差し障りがある事もあり、そう安易に喋ったり記事にしたりは出来ない事が多いのです。
差し障りと言っても変な意味ではなく、ある程度は個人的な情報を書かないと訳の分からない話になってしまうケースが多いと言う事です。
特にブログの記事にする場合は、おおよその場所とか家族構成とか前後の出来事とか様々な情報をそのまま書いてしまうと個人を特定されかねませんので、書いては直して暈すところは可能な限り暈さないと記事には出来ません。


あと夏と言えば、お化け屋敷ですね。(笑)
よく言われることもあるのですが、本当の霊を見るくらいだから平気でしょ、と思うでしょう?
いやいや、とんでもない、普通に驚きます。^^;

お化け屋敷に限らずホラー映画でも同じですが、明らかに恐怖心を煽りたてようという意図の上で仕掛けられた音響効果や急な映像には驚くに決まっています。怖いというよりは単純に驚く方です。
本物を見る事がある奴が、作り物だと分かって見ているので多少の耐性はあるかも知れませんが、それでも驚く時は驚きます。
普通に驚く私を見て、なんだかガッカリされる事が多い(私的には心外です!)ので、極力平静を装いますけどね。^^;

普通にそこらにいる霊は驚かそうと思って出てくるのはほとんどいません。まったくいないわけではないのですけど。たいていの場合は見えてしまった私が勝手にビビっているだけです。

お化け屋敷に本物の霊がいるって聞くよね、とか言われても分かりません。
見えている時なら区別つくのだろうと思われるでしょうが、次から次へと驚かされる仕掛けがあったらそれどころじゃないです。人の姿を完全に保っている霊だと見分けている暇も無いでしょう。^^;
よほど悪いのでもいれば涙が出てくるとかで分かるかも知れないですが、お化け屋敷が怖くて泣いていると勘違いされそうな気がします。(笑)


実はこの記事、友人への私信として書いていたのですが、長くなったし記事に出来るのではないかと。
なので、どなたがコメントされても結構です。(笑)

で、訳の分からんネタをふってこないように!>リアル友人へ

posted by 未熟な修行者 at 23:27 | Comment(9) | TrackBack(0) | 日記