薬師如来

2018年04月30日

仏様方の御紹介の第五弾です。
私は真言宗系ですので、真言宗での仏様のお話であり、目一杯の独断と偏見に満ちております。(笑)
また、御紹介する仏様の順序には特に意図はございません。
なお、他宗派での教えに異論を挟むものではございませんので御理解下さい。

病気平癒、身心健康という現世利益の仏様として信仰の篤い仏様である薬師如来様です。

日本での名前:「薬師如来(やくしにょらい)」
       「薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)」
梵名:「バイシャジヤ・グル」
   「バイシャジヤ・グル・バイドゥールヤ・プラバ・ラージャ」

「バイシャジヤ」と言うのは「医療」とか「薬」という意味が、「グル」は「導師」とか「尊師」とか「指導者」の意味があります。
「バイドゥールヤ」は「瑠璃」、「プラバ」は「光り輝く」、「ラージャ」は「王」とか「君主」と言った意味があります。

少し脱線しますが、インドで強大な権力を持つ豪族や王を「マハラジャ(正確にはマハーラージャ)」と呼ぶのを御存知かと思います。「マハー」が偉大、「ラージャ」が「王」を意味するわけで、ここで言う「ラージャ」と同じです。
話しを戻します。(笑)

薬師如来様は飛鳥時代から信仰されてきた仏様で、東方浄瑠璃世界という仏土(浄土)の教主です。

12の大誓願を起こしましたが、その中に「衆生を健康にしたい」、「衆生の病を癒したい」という誓願があったためか、病に対して特に功徳があるとされ多くの信仰を集めるようになりました。

左手に薬壺(やっこ)を持っている像が有名です。
この薬壺にはあらゆる病気を治す薬が入っているとも、悟れず迷っているが故の病を治す薬が入っているとも言われます。
日光菩薩像と月光(がっこう)菩薩像を脇侍とした三尊像で祀られている事も多いです。
また、眷属である十二神将像が共に祀られたり、薬師如来様の光背に配置されている事もあります。
しかし、平安時代より前の初期の像では薬壺を持っておらず、釈迦如来像と同じ印を結んだ像が多い為、薬師如来様一尊だけの像の場合は非常に見分けがつけにくいです。^^;

不思議な事に弘法大師様が請来した金剛界と胎蔵界の両部曼荼羅図には薬師如来様の姿は描かれておりませんが、金剛界曼荼羅の成身会(じょうじんね)の東方に配置された阿閦(あしゅく)如来様と同体という説もあります。


念の為に言っておきますが、病を癒す仏様だからと言って祈ればどんな病でも治ると言う訳ではありません。
まずは実際に現代の医療を受ける事です。
その上で祈れば、正しく生きてきた信仰深い人に対しては薬師如来様が実際の医療の効果に少し手を貸してくれるかも、と言う程度と思っていた方が宜しいかと思います。
本人の業を何とか出来るのは本人だけと御釈迦様も説いておられますが、本人の業による病であるなら如何ともし難いのではないかとも思います。
本当は、立場上こんな事を言うのは良くないのですが、薬師如来様の名前を持ち出して悪用する怪しげな新興宗教も多いので。^^;

posted by 未熟な修行者 at 00:46 | Comment(10) | 日記
この記事へのコメント

おはよう御座います。

爽やかな日々が続いていますね・・・(^^)

良い行いをすれば良い報いが悪い行いをすれば悪い報いが、業とは本人の行いによって来世まで持ち越される宿命と言いますね。
聞いた話では霊能者と霊格者の二通りが在り中には他人の業を本人が気付かないうちに取り除く事が出来る能力者がいるとか・・・。
そういう方が存在するのかは分かりませんが・・・(^^;

信じる道に救いと安らぎがあると人は穏やかさと優しさに包まれ、それは周りにも広がりますよね。
Posted by でこ at 2018年04月30日 08:30

おはようございます。
お忙しいようですが、ゴールデンウィークもお仕事ですか。

薬師如来様は薬壺を持っていらっしゃる像しか見たことがありません。薬壺を持ってらっしゃらない像もあったのですね。
Posted by うめ at 2018年04月30日 08:34

更新されてると思ったら、まだあのお話ではなかったですね(^^;
まだ聞けてないのかしら。

薬師如来様の像は私も何度か見た事あります。
あれは薬壺って言うんですね。
逆さにした桃みたいなのは違いますよね(^^;

中野区の新井薬師も薬師如来様ですよね?
Posted by りん at 2018年04月30日 10:08

おっと、例の話はまだだったかw

薬師如来像は多分見たことあると思うけど覚えてないw

グルって言葉はオ〇ムで知ってたが、マハラジャの意味は知らんかった。

念の為に言ってるのは正しいと思うぞ。
拝んでも治らなかったとか言い出す奴が絶対いると思うwww
Posted by f at 2018年04月30日 23:24

マハラジャの意味を初めて知った〜。
二つの単語だったのね。

薬の入った壺を持ってるのね。
壺みたいなのを持ってる像を結構見るような気がするんだけど。
お地蔵さんも持ってない?
Posted by 櫻子 at 2018年05月01日 21:24

でこさん>
こんばんは。
なかなか良い陽気が続いておりますね。少し雨が降ったりしていますけれど。
他人の業を消せる人が実在したら凄い事ですが、真理に反している存在と思いますので私自身はいないと思っています。
原始仏教的にはそういうものに頼らず自ら浄くなれと言う事なのですが、大乗仏教では悪業を消すと言われる神仏や修法もあるにはあります、効果は知りませんが。^^;


うめさん>
こんばんは。
GWも仕事と言えば仕事ですね。
自営業ですからお客様が休みの間にも色々やらなければならない事も多いと言う訳でして。
うろ覚えですが、京都や奈良の古くからの有名な仏閣に薬壺を持っていない像があったと思います。


りんさん>
こんばんは。
実はまだ話を全て聞けていません。お待たせしてしまい申し訳ないです。
逆さにした桃みたいなのは、おそらく宝珠の事だと思われますが、薬壺とは違います。
薬壺の方はきちんと壺の形で蓋もあります。
新井薬師は表側が薬師如来で裏が如意輪観音の二仏一体の本尊だったかと思います。


fさん>
こんばんは。
お待たせしてすみません、まだです。(笑)
そうですね、グルという言葉の方が有名かも知れませんね。^^;
実際にそういう方いらっしゃいますね。


櫻子さん>
こんばんは。
日本ではマハラジャという一つの単語として発音しますものね。
あ、りんさんと同じく思われたようですね。
よく見ると違いがはっきり分かりますが、お地蔵さまが持っていらっしゃるのは宝珠です。


Posted by 未熟な修行者 at 2018年05月04日 23:17

ゴールデンウィーク終わっちゃったねぇ。(._.)
なんだかいろいろ忙しかったせいか休めた気がしない。

川崎大師に薬師殿ってあって、そこで薬師如来像を見ました。十二神将の像もあったはず。
ちょっと裏側になるからか、こっちまで来る人って思ったより少ないの。
Posted by かづさ at 2018年05月07日 10:18

かづささん>
こんばんは。
色々忙しいままGWが終わってしまいましたか。でも暇を持て余すより良いのではないでしょうか。

私も川崎大師平間寺には何度か参拝しております。
確かに薬師殿には薬師如来様と十二神将の皆様が祀られておりますね。
仰る通りで、薬師殿まで来られる人が少なく、空いていますから落ち着いて御参りできます。^^;
Posted by 未熟な修行者 at 2018年05月07日 23:44

こんばんは。

GWが終わりましたね。
お仕事はまだ落ち着かれてらっしゃらないのでしょうか?

奈良の薬師寺や唐招提寺の薬壺をお持ちではない薬師如来様だったと記憶しております。
真言宗のお寺様にお祀りされている薬師如来様ですとほとんど薬壺を持っていらっしゃいますね。
Posted by 不如意 at 2018年05月08日 22:58

不如意さん>
こんばんは。
落ち着いたとは言えない状況です。^^;
唐招提寺の薬師如来様を拝見した事が無いのですが、そうなのですね。
確かに真言宗のお寺さんでは殆どがそうですね。
Posted by 未熟な修行者 at 2018年05月10日 23:28

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